学名:Kalanchoe
和名:リュウキュウベンケイ(琉球弁慶)
科名 / 属名:ベンケイソウ科 / リュウキュウベンケイ属(カランコエ属)
カランコエは、種類が大変豊富で、大別すると花を楽しむタイプと、多肉質の葉を楽しむタイプに分かれます。ここではおもに花を観賞する、草花としてのカランコエについて解説します。多肉植物としてのカランコエは「カランコエ(多肉植物)」の図鑑をご覧ください。
カランコエは、花形や色のバリエーションに富み、とても丈夫な植物です。古くから鉢花として楽しまれてきました。カランコエの多くはマダガスカル原産で暑さに強いので、夏の花壇でも重宝します。開花調整をしたものが通年出回っていますが、本来は日が短い時期に花が咲く短日性植物。寂しくなりがちな冬の時期に花を咲かせ、室内でも元気に育ってくれます。開花時期も長く、冬中たっぷり楽しめるのもうれしいところです。
新たな品種も続々と誕生しており、華やかな八重咲きや定番の一重咲き、ベル形などさまざまなものがあります。園芸初心者でも気軽に育てやすく、他の植物の寄せ植えにもおすすめです。
カランコエ属の植物はアフリカ南部、東部、アラビア半島、東アジア、東南アジアに約100種が分布しています。マダガスカル原産のカランコエ・ブロスフェルディアナをもとに改良された園芸品種が最も一般的で、人工的に開花調節されたカラフルな鉢植えが一年中、店頭に並んでいます。同じくマダガスカル原産のカランコエ・ミニアタとカランコエ・グラシリペスをもとに改良された、ベル形の花をつける園芸品種も冬に出回ります。
寒くなると紅葉する姿が美しい朱蓮(カランコエ・ロンギフローラ・ユッキネア)、全体が白い毛で覆われた月兎耳(カランコエ・トメントーサ)、葉から芽が出ることで人気のある「ハカラメ」(セイロンベンケイ)などもカランコエ属の仲間です。これらは多肉植物として親しまれています。
●関連図鑑
カランコエ(多肉植物)
園芸分類 | 草花 | ||
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形態 | 多年草 | 原産地 | アフリカ南部、東部、アラビア半島、東アジア、東南アジア |
草丈/樹高 | 10~50cm | 開花期 | 1月~5月 |
花色 | 赤,黄,白,ピンク,オレンジ | 栽培難易度(1~5) | |
耐寒性 | 弱い | 耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑性,開花期が長い,カラーリーフ,初心者でも育てやすい | ||