小春さんの園芸日記
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ベニバナトチノキ 2

2023/06/05
ベニバナトチノキ 2 拡大 写真1 ベニバナトチノキ 2 拡大 写真2 ベニバナトチノキ 2 拡大 写真3

ベニバナトチノキ再登場です。これは'Briotii'という1858年フランス生まれの品種のようです。深緑の葉に艶があり、花色も濃く、遠目にも他のベニバナトチノキとは明らかに違って見えました。樹形がマロニエや、他のベニバナトチノキと比べてまとまっており、あまり大きくなりません。

ベニバナトチノキ Aesculus × carnea は、バルカン半島原産のマロニエ(セイヨウトチノキ) Aesculus hippocastanum と、北米のアメリカベニバナトチノキ Aesculus pavia のハイブリッドで、観察されたのが1818年、人為的に交配されたのか、交雑かは分かりませんでした。

日本ではベニバナトチノキは不稔性か、実が出来ても発芽しないとされ、流通しているベニバナトチノキは、全てトチノキに接木されているとのことですが、ヨーロッパでは発芽能力がある実が生るとされています。実際、花後はすぐに実が付いていますし、木を見ても接木してあるようには見えません。そもそもマロニエに接いだらベニバナトチも巨木になるのではないかと思います。その辺りが確かめたくて、少し気を付けながら歩いています。街路樹の実はすぐに掃除をしてしまいますし、自然の森では見かけない木です。手入れされていないスポーツ施設の植栽にあるのではないかと見当を付け、通りがかりに観察したところ、ありました!実生のベニバナトチノキ。周囲にマロニエは生えていません。成木のすぐ下に生えており、2メートル弱の高さになっていました。ただ花が咲いた様子はありません。この幼木に赤い花が咲くか、親に似た花になるのかは、来年以降の宿題にさせて下さい。忘れないように、見た場所を記録しておきます。Steglitzer Fußball-Club Stern1900

三枚目は我が家のサクランボが流した樹液です。虫や割れは見当たらないので、ストレスでしょうか。今年は暖冬から一転、蕾が膨らみ始めてから急激に冷え込み、マイナス二桁になりましたから、木も大変だったと思います。広葉樹の樹液って、脂を含まないのですね、サラサラです。サクランボの樹液には殺菌抗菌効果があり、古くから皮膚病や喉の痛みに効くとされていたそうです。先回は樹液を丸めて飴のように舐めてみましたが、別に喉が痛い訳ではなかったので、効き目は分かりませんでした。味もありません。精神の安定に良いというので、小さく千切って香を焚いてみましたが、そんなことをして遊んでみようという段階で、すでに精神も安定していますから、効き目は分からず冷や汗 ひらめき最近湿疹が出て痒みが酷いので、樹液の塊をほんの少しお湯で溶いて、塗ってみました。オレンジがかった朱色の透明の液が出来ますが、肌にはほとんど色が着きません。油分を含まないので、シャビシャビの化粧水のような液です。効きますね、これ。市販薬のように塗った瞬間痒みが止まるわけではありませんが、三日ほどで湿疹が枯れました。処方された軟膏は止め、ちょっとした傷薬に家中で愛用し始めました。古くは油絵が色褪せないように、最後に樹液を薄めたものを塗っていたそうです。インターネットで検索したら、サクランボの樹液の塊一キロで9万~14万円しますげっそり もう固まってしまったので集めにくいですが、少し取って瓶に入れておきました。

みんなのコメント(8)

小春さん 夜中だというのに一人で声を出して笑ってしまいました。
サクランボの樹液 おとなりさんに木があるので 早速観察させてもらいます。
わたしも 喉が痛い訳でなく 精神も安定しているので😅 口に入れて鑑定はできませんが 昨日 なんの虫かわかりませんが二ヶ所噛まれてとても痒いので あればためしてみます。😊
一キロ集めようとすればかなり根気がいりますね。🐞

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三日月さん
こんにちは

サクランボでなくても、バラ科の樹木だったら何でも使えるのかなと思います。子供の頃、お隣が漢方薬の先生で、縁側で薬研を転がしているのを眺めていました。庭に大きな桃の木があって、夕方になると煎じた桃の葉を洗面器一杯に持って来て下さいました。汗疹の特効薬です。

樹液が出始めた頃はサラサラ~固まる前の接着剤のようで、簡単に集まりますが、サクランボに気の毒で、集めませんでした。瘡蓋を剥がすようなものですから。

ベニバナトチノキですか。
赤い花が沢山咲いていますね。
ベニバナトチノキ は北米南部原産の アカバナトチノキ とヨーロッパ原産の セイヨウトチノキ (マロニエ)の 交雑種 である。と書いていますね。
へ~実生のベニバナトチノキを発見しましたか。
どんな花が咲くのか楽しみですね。
樹液の写真は、桜でしたか。
こんなに出てくるのですね。

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かんちゃん
こんにちは

日本でも東京や札幌にベニバナトチノキの並木があるようですが、種が出来ないとされており、みな日本のトチノキに接木していうのだそうです。

ベニバナトチノキは大きくなり過ぎないのが魅力ですが、セイヨウトチノキに接木したら、同じように巨木になってしまいます。街路樹で30メートル肥えられたら困ります。

サクランボの木です。この春の極端な温度の上下で、町で見る桜も樹液を流しています。液が出始めた時は、止まらないのではないかと心配になりました。

小春さま
こんにちは。
トチノキで、また寄ってしまいました。
いつも勉強になります。
こちらにある、栃の実の入っているやつ(蒴果)で、棘がついているのは見かけませんね。
背も高いので、おっしゃる通り、接ぎ木ものなんでしょうね。
県の詳しい人に聞いてみたいくらいです。
余談ですが、栃木県の'ゆるキャラ'に"とちまるくん"というのがいるのですが、県庁前のトチノキから生まれた、栃の実となっています。
失礼しました。
ではー。

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moishi さん
こんばんは

栃の殻は棘が無いのですか!クリと違って、針のような棘ではありませんが、素手では触れません。

日本のトチノキがどのくらいの高さになるのかが分かりませんが、マロニエは25~30mを超えることもありますから、マロニエに接木しようものなら、巨木になってしまいます。ベニバナトチノキを街路樹にしている通りが多いのですが、30mから実を落とされたら、下手したら車も凹むと思います。

面白いですね、日本各地のキャラクターわーい(嬉しい顔) 可愛らしいものが多いのですね。ドイツには無いと思います。紋章が各都市のシンボルになることはあり、ベルリンは熊なので、可愛らしく色塗りされたものなどがありますが、他は建造物か鷹、牡牛、ライオンなどで、そもそも可愛くは無いです。

小春さん、こんにちは😊
またもや遅まきながらですがベニバナトチノキ再登場ですね😆
お写真のベニバナトチノキは濃いピンクのように見えますね😳艶やかなお色💓先日街路樹のベニバナトチノキを見上げると何やら実のような物がついていましたがやはり実が落ちても発芽しないのでしょうか。私ももし落ちた実に出会えたら実験してみたいです🌱雨が多く流されたり掃除されたりするのかまだ発見に至りません。今後も注意して探したいと思います😊
サクランボの樹液こんなに出るのですね😳しかも湿疹に効くとは😳値段にもびっくりしましたがそれだけの効能があるのですね😊

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びずこさん
こんばんは

この品種は遠くから見ても目立ちます。街路樹よりも、公園などの植生にしている様子です。ここ数年、マロニエに寄生するトチノキハモグリバエというのが大発生して、大問題になっています。若葉は夏前に茶色く枯れてしまい、対策が追いつきません。家にマロニエがある人は、被害を見つけ次第、葉っぱを集めて出すことになっています。ベニバナトチノキはこの虫が着かないとかで、街路樹に見直されています。

栗の殻ほどでないにしても、棘の付いたからに包まれているので、見つかると思います。ベニバナトチノキを実生で育てるという記事もありました。ゴボウ根のマロニエと違って、ハート形の根っこだそうです。

画材屋でも絵の仕上げ用の樹脂が売っていました。民間薬では去痰・喉の痛み・水虫や疥癬に使うようです。

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