小松のハットトリック 無敗の山雅快勝
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■24時間サッカーのために 意識改革
「18・32メートル」。松本山雅の小松は、ゴールエリアの横幅を意識して試合に臨んでいる。相手にとって最も危険な場所でパスを待ち構え、この日は右足、頭、左足で3得点。プロ6年目で初めてハットトリックを達成し、逆転勝利のヒーローになった。
1点を追う前半15分、左CKの流れから野々村の折り返しをねじ込んで同点。同31分には「欲しいところに上げてくれた」という山本の左クロスを押し込んだ。クライマックスは、再び追いつかれて迎えた後半18分。山本のクロスが相手に当たり、大きな弧を描いて落ちてきたボールをオーバーヘッドキックで決めて見せた。
昨季は出場28試合で5得点。その数字に今季は6試合目で並んだ。この進化を「偶然じゃない」と断言できる理由は、「去年から180度変わった」と話すサッカーへの向き合い方にある。
勝負どころで結果を残せなかった昨季を終え、メンタルトレーナーの指導で意識改革に着手した。「点を取る」など不確定要素を含む目標ではなく、「シュートを3本打つ」など自力でクリアできるターゲットを設定。早寝早起き…