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公益財団法人  がん研究会  がん研有明病院  放射線治療棟増築

がん研有明病院は700床のがん医療に関する拠点病院である。東京都臨海副都心有明に全面移転してから10年が経過した。増築計画においては、予め将来増築用地として確保していた敷地東側のグリーンガーデンスペースに地下1階、地上5階建ての建物を計画した。既存と一体となった放射線診療機能の拡張や、東京港への開放的な景観が享受できる健診センター等、既存機能ともっとも効率的な連携を可能とした計画とした。 病院の機能や効率性だけでなく居住性を大切にし、日常的な風景―光・風・緑・海などの景色―を感じられる空間つくりを目指した。インテリアは既存を踏襲し、アースカラーを中心とした親しみやすいデザインとすることで、患者の不安を和らげ、不自由を感じない日常的な心地よさを感じる空間とした。

竣工年
2015
主用途
病院
延床面積
82,730.51m2
構造／規模
RC造・S造／地下2階・地上12階・塔屋2階（増築部：地下1階・地上5階）
受賞
  • 既存棟：2006年医療福祉建築賞

堀 伸光

秋山 暢大