1.和名 クリガニ
2.科目
3.学名
4.地方名
5.アイヌ語名
6.英名
7.ロシア名
8形態・生態
姿はケガニに大変よく似ているが、甲羅の両側がケガニの棘に比べ極端に大きく、出 っ張っており、棘の数も少ない。また、甲羅の中心部には尖った粒の集まりが見られる 特徴を持つ寒海性のカニである。

分布は北海道沿岸、ベーリング海、アラスカ、カリフ ォルニアで、潮間帯から水深30mに生息する。外見上ほとんど見分けのつかないもの に、青森県で需要の高いトゲクリガニがいる。  

生態は不明であるが、ホタテガイの採苗器に稚ガニが付着することが多く、5〜6月 頃メガロッパ幼生から稚ガニに変態する時期と考えられる。採苗器に付着したカニはホ タテの稚貝を食い荒らすので嫌われているが、この時期の成長は意外と早いことが観察 されている。成体の大きさは甲長70mm程度とケガニに比べ二回りくらい小さい。
9.利用
産業的にはケガニに味が近いことから漁獲対象となっている。根室海峡では平成2年 には、カゴ漁法により370tを水揚げしている。標津では平成8年と9年にそれぞれ30 tと48tの実績がある。価格は非常に安いので消費拡大が望まれている。  

利用方法は、ほとんどが採肉してケガニの代用品等になっているものと思われる。
10.メッセージ

11.写真・図版

引用:原色日本大型甲殻類図鑑(U)
12.参考図書 武田正倫(1982):原色甲殻類検索図鑑.北隆館
原色日本大型甲殻類図鑑(U) 保育社 昭和58年
13.著者 筆者名 : 中尾博己
連絡先 : 根室支庁 根室北部地区水産技術普及指導所 01538-2-3738
電子メール : 
執筆日 : 2000/01/24
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