蘇州刺繍紹介

蘇州刺繍 金魚 中国には、四大刺繍と呼ばれるものがあります。
湖南の湘繍、四川の蜀繍、 広州の広繍(粤繍)、そして蘇州の蘇繍です。
蘇州の刺繍は「両面刺繍」と呼ばれる、表裏両側から見ることのできる刺繍が有名ですよ。
刺繍には絹糸をほぐして繊維状にしたものを使用しており、その滑らかで細かい技法は他の刺繍の追随を許さないと言われます。


当店では蘇州でも有名な「蘇州刺繍研究所」の刺繍を扱っています。
蘇州刺繍の持つ2000年の歴史を脈々と受け継いでいる会社で、一級の技術者たちが作品を製作しています。
両面刺繍と額縁に入っている片面刺繍をご用意しており、両者とも間近で見ていただければその精巧さに感嘆されることと思います。



蘇州刺繍 製作現場 製作現場

作製現場の風景です。技術者は全て女性の方です。

テーブル(刺繍台)に立てかけてある絵を見ながら、それを忠実に再現していきます。
(刺繍の汚れを防ぐ為のシートが置いてある右腕部分が反射して見えています)



蘇州刺繍 製作現場 ネコの刺繍

パッと見るだけでも、毛並みがとても細かく刺繍されているのが分かると思いますが、良く見ると両目の色が違う(オッドアイ)のです!

写真左上の方にあるシルクの糸を、さらにほぐして繊維状にしたものを刺繍に使っているので、光が当たるととても艶やかな光沢感が出ます。



蘇州刺繍 刺繍中1 刺繍中 1

虎の刺繍を製作しているところです。

動物の毛並みや、金魚の尾びれ等の細かい部分は、職人の腕の見せ所です。
自分の持っている技術を生かして、より繊細に、より綺麗に仕上げていくのです。
使用する糸の色や長さなど、デザインや配色への感性も大切になります。



蘇州刺繍 刺繍中2 刺繍中 2

こちらはまだ作り始めたばかりの段階ですね。
手元にたくさんある木の小船のようなものの中には糸が納まっています。

様々な色の糸を組み合わせて配色・製作していくのですが、こうしてみるとパソコンの絡まったたくさんの配線コードに見えるような...?
とても根気がいる作業ですね。