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とどろく激突音 勝山喧嘩だんじり 沿道に大観衆の熱気

勢いよくぶつかり合うだんじり=19日午後7時36分、真庭市勝山
勢いよくぶつかり合うだんじり=19日午後7時36分、真庭市勝山
 江戸時代から伝わる「勝山喧嘩(けんか)だんじり」が19日夜、真庭市勝山地区で始まった。男たちの勇壮なかけ声とだんじりの激突音がとどろき、涼気に包まれた秋の町並みを熱く盛り上げた。

 勝山町並み保存地区など4カ所の“喧嘩場”を舞台に、長さ約5メートル、重さ約2トンのだんじり9基が集結。順に2基ずつが対峙(たいじ)した。

 そろいの法被に身を包んだ男衆は「おいさぁ、おいさぁ」のかけ声と、かねや太鼓の音で仲間たちを鼓舞。だんじりをぶつけ合うと、「ドンッ」と鈍い音が響き、辺りの騒がしさを切り裂いた。

 昨年のように新型コロナウイルスの影響で広報を控えることもなく、沿道には大観衆の熱気があふれた。同市立勝山小2年の児童(7)と別の児童(7)は「あんなに重いだんじりを動かす大人たちは力持ちでかっこいい。大きくなったら参加し、2人で一緒に太鼓とかねをたたきたい」と目を輝かせた。

 20日は午後6時から同10時半まで。同2時から、坂道をだんじりが駆け上がる登坂レースも予定(天候により中止の場合あり)。問い合わせは勝山観光協会(0867―44―2120)。

(2023年10月19日 21時16分 更新)

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