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株式会社 三洋

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試作室
2018/11/27

1.素材選択と裁断

三洋からのお知らせ

(1) 素材選択

 素材となるポリ塩化ビニール(PVC)を、製品にあった厚み、硬度、色(透明・着色)、エンボス(絞)を選択します。一般的にはポリ塩化ビニールのフィルム・シート工場では、製造したシートをロール状に巻き取って出荷しています。このロールを「原反(げんたん)」と呼びます。通常、製品に使うフィルム・シートの量に合わせて原反を一本単位で仕入れています。

ポリ塩化ビニールフィルム・シートの原反(げんたん)
P1070266@.jpg

 ポリ塩化ビニールのフィルム・シートは、厚み、硬度、色(透明・着色)、エンボス(絞)で細かく規格分けされています。巻かれているシートの全長は基本的に厚みによって規定され、例えば厚み0.2mmの場合50m巻で一本であるのに対して、厚み1.0mmだと10mが一本というように、厚くなるほど全長は短くなる傾向にあります。

 シートの硬度はポリ塩化ビニールに含まれている可塑剤(かそざい)の割合によって変わります。可塑剤の含まれる量は番号での表記がされることが多く、基本的に高い番号ほど生地に含まれている可塑剤の量が多く、やわらかいシートです。

 ポリ塩化ビニールのフイルム・シートはとても多くの種類があります。

 革を模した凹凸の付いたエンボスシートや、クッション性のある発泡シート、ナイロンの糸が織り込まれたターポリンシートなどがあり、様々なシートメーカーが独自のラインナップをそろえています。

革を模した凹凸の付いたエンボスシート
P1070270.jpg

クッション性のある発泡シート
P1070275@.jpg

ナイロンの糸が織り込まれたターポリンシート
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(2) 裁断

 (1)で選定された原反は、裁断機にて印刷や溶着加工をしやすい寸法にカットされます。

 印刷機に入るサイズの許容範囲や溶着しろ(=溶着加工時の余白部分)などを想定して裁断寸法を決める必要があります。


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