大相撲の東大関貴景勝(27)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が春場所14日目の23日、日本相撲協会に「右大胸筋損傷、頸椎神経根症で4週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。勝ち越してかど番を脱出した13日目の大関琴ノ若戦で痛めた。
大関の地位を守ることが決まった中で終盤戦に休場。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は、夏場所(5月12日初日・両国国技館)に向けて「無理はさせられない。間に合うようにしないといけない」と述べた。春巡業の参加については「まだ分からない」とした。八角理事長(元横綱北勝海)は「今場所は最後の最後まで必死に頑張っていた」と気遣った。
貴景勝は先場所、首を痛めて途中休場。8度目のかど番で迎えた今場所も、立ち合いに威力を欠くなど本調子ではなかった。休場は今年初場所に続いて12度目。14日目の対戦相手、大関霧島は不戦勝。
◆貴景勝の師匠、常盤山親方(元小結隆三杉)の話「無理はさせられない。今朝起きたら痛そうにしていて、稽古場に下りられず病院に行った。慣れない相撲を取って、痛めてしまった。夏場所には間に合うようにしないといけない」