大相撲の荒磯親方(33)=元関脇琴勇輝=が29日、NHK「ニュースLIVE!ゆう5時」(月~木曜後5・0)に出演。初場所で13勝2敗と活躍し大関昇進を確実にした関脇琴ノ若(26)について語った。
佐渡ケ嶽部屋付きで、琴ノ若の兄弟子でもある荒磯親方は「喜んでる顔は一切なかったですね。無念さというか、やっぱりみんなの期待に応えたかったというか…。ただ私も師匠も含めて届かなかった地位にたどりついたわけですから、そこらへんはこれから夢を託していきたいなと思うところです」と感慨深げ。「あの舞台であの空気感で相撲を取れたということが彼の相撲人生、これからの大きな財産になりますから。今後、大いに期待していきたいところですね」とエールを送った。
ゆう5時相撲部で部長を務めるエッセイストの能町みね子(44)が「ことし中に優勝を期待したいですね。できるんじゃないですか? あと5場所ありますからね。予言させてください」と語ると、「もうそれはわれわれ指導者も含めて、ちょっと期待したいところであります。能町さんが言うんだから間違いないと思います」と太鼓判を押していた。
琴ノ若は母方の祖父が元横綱琴桜(故人)で、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(55)=元関脇琴ノ若。関脇で9、11勝と重ね、初場所では千秋楽に横綱照ノ富士(32)との優勝決定戦で敗れて初優勝を逃したが、大関昇進の目安とされる直前3場所の合計33勝に到達し、初の技能賞を獲得した。31日の春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)番付編成会議と臨時理事会を経て、昇進が正式に決まる。