大相撲初場所13日目(26、両国国技館)右膝の大けがから再起を期す元関脇若隆景(29)は7戦全勝で幕下優勝を果たし、確実としている来場所の十両復帰に花を添えた。4場所連続休場から復帰2場所目で「まだ反省点はあるが、先場所より体が動いている実感はある」と手応えを口にした。幕内優勝経験者の幕下制覇は令和元年九州場所の照ノ富士以来2人目。
NHKでテレビ解説を務めた宮城野親方(38)=元横綱白鵬=は「去年の九州場所より本当によくなってきましたから、日に日に場所ごとによくなっていくんじゃないですかね。早く幕内で相撲が見たい」と復活を期待していた。
■宮城野 翔(みやぎの・しょう) 元横綱・白鵬翔(はくほう・しょう)。旧名ムンフバト・ダバジャルガル。昭和60(1985)年3月11日生まれ、38歳。モンゴル・ウランバートル出身。父のジジド・ムンフバトさん(故人)はメキシコ五輪レスリング銀メダリスト。宮城野部屋で平成13年春場所初土俵。18年夏場所初優勝。19年名古屋場所で新横綱。22年に史上2位の63連勝。優勝45度、通算勝利数など史上1位。通算1187勝(幕内1093勝)247敗253休。殊勲賞3回、敢闘賞1回、技能賞2回。金星1個。得意は右四つ、寄り、上手投げ。令和元年9月に日本国籍取得。