姉妹として同僚として強い絆で歩んできたかしまし娘。歌江さん(中央)を失い、妹の照枝(左)と花江は寂しさでいっぱいだ=2008年撮影
ギャラリーページで見る♪うちら陽気なかしまし娘~のテーマソングで一世を風靡した姉妹漫才トリオ、かしまし娘の長女で、ドラマやバラエティーなどでも活躍した女優、正司歌江(しょうじ・うたえ、本名・平井歌江)さんが19日、老衰のため、大阪府内の自宅で死去したことが24日、所属事務所から発表された。94歳だった。葬儀・告別式は、遺族の意向から親族のみで済ませた。妹の正司照枝(90)は所属事務所を通じて「♪これでおしまい かしまし娘~♪です」と姉をねぎらった。
94歳の歌江さん、90歳の照枝、87歳の正司花江。3人合わせて271歳という日本が誇るかしまし娘の長女が天寿をまっとうした。
所属事務所によると、歌江さんは2年ほど前から自宅でほぼ寝たきりの状態だったが、19日夜、夫と息子らに見守られながら帰らぬ人に。深夜でもあり、近くに住む照枝と花江は臨終に間に合わなかったという。
2人の妹は姉をたたえるように所属事務所を通じてコメント。照枝は「♪これでおしまい かしまし娘~♪です 穏やかな最期だったようですが いまはただ悲しい」としみじみ。花江も「面倒見のよい芸達者な姉でした。歌江姉ちゃん、ありがとう」と感謝した。