将棋の藤井聡太王将(21)=8冠=が8日、栃木県大田原市のホテル花月で指された第73期王将戦七番勝負第1局で先手の菅井竜也八段(31)を下し、3連覇へ好発進した。
振り飛車の名手・菅井八段との対抗形になり、相穴熊戦へ。1日目は駒が一切ぶつからず、2日目になってようやく開戦。長いねじり合いを経て、的確な指し回しでリードを拡大した。
昨年10月に史上初の全8冠独占を果たした藤井王将は、3連覇を目指す新年最初の防衛戦。現在、タイトル戦無敗で、大山康晴十五世名人と並ぶ歴代最多タイの19連覇中。防衛すればタイトル戦最多20連覇となり、偉業達成なるか。第2局は20、21日に佐賀県上峰町で指される。