全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝、26日、宮城・松島町~仙台市=6区間、42・195キロ)タイムは速報値。
▼1区(7・0キロ)世界選手権2大会連続代表で、資生堂の五島莉乃(26)がスタートから引っ張る。力強いフォームでどんどん後続との差を広げて独走。2019年に広中璃梨佳(日本郵政)がマークした区間記録(21分32秒)を上回る21分27秒で区間賞を獲得し、史上9チーム目の連覇に向けて好発進を決めた。39秒差の2位が第一生命、41秒差の3位が三井住友生命。4位ダイハツ、5位積水化学、6位パナソニック、7位天満屋、8位エディオン。
▼2区(4・2キロ)今夏の世界選手権代表で積水化学の山本有真(23)が猛追して首位の資生堂との差を43秒から26秒に縮める。1位資生堂、2位積水化学、38秒差の3位が第一生命。4位パナソニック、5位ダイハツ、6位日本郵政、7位天満屋、8位センコー。区間賞は山本が獲得した。
▼3区(10・6キロ)エース区間。3キロ付近で今夏の世界選手権女子1万メートル7位入賞の広中璃梨佳(23)=日本郵政=が世界選手権女子マラソン代表の加世田梨花(24)=ダイハツ=らの3位集団に追いつく。一方、首位を走る資生堂の一山麻緒(26)は苦しい表情を浮かべ、ペースが上がらない。4・5キロで積水化学の佐藤早也伽(29)が一気に一山を抜いて首位に浮上。広中とパナソニックの渡辺菜々美(24)も5キロ手前で一山をかわした。広中は渡辺と並走していたがじわじわ差を広げ、7・5キロで佐藤をとらえた。佐藤も必死で食らいつき、10・3キロでスパートを仕掛ける。1位積水化学、3秒差の2位が日本郵政、24秒差の3位がパナソニック。4位ダイハツ、5位第一生命、6位岩谷産業、7位資生堂、8位天満屋。区間賞は広中が獲得した。
▼4区(3・6キロ)積水化学の佐々木梨七(21)が快走。後続との差を広げてエースの新谷仁美(35)へ首位でタスキをつないだ。16秒差の2位がパナソニック、39秒差の3位が日本郵政。4位資生堂、5位ダイハツ、6位岩谷産業、7位第一生命、8位スターツ。区間賞は京セラのアグネス・ムカリ(20)が獲得した。
▼5区(10キロ)1キロ付近で天満屋の前田穂南(27)が8位のスターツをとらえる。1万メートル日本記録保持者の新谷仁美(35)=積水化学=は盤石の走りで独走モードへ。5・3キロ付近で資生堂の高島由香(35)が日本郵政の鈴木亜由子(32)を抜いて3位浮上。鈴木も食らいついて、6キロ手前でともに2位のパナソニックを抜き去る。7キロ過ぎで2位集団がばらけて、資生堂が抜け出し、8キロ過ぎでパナソニックが日本郵政を抜き返した。1位積水化学、1分2秒差の2位が資生堂、1分23秒差の3位がパナソニック。4位日本郵政、5位ダイハツ、6位岩谷産業、7位第一生命、8位天満屋。区間賞は資生堂の高島が獲得。新谷は区間2位だった。
▼最終6区(6・795キロ)天満屋の大東優奈(26)が2・3キロ付近で第一生命をとらえて7位浮上した。積水化学の森智香子(31)は危なげなく逃げ切り、2年ぶり2回目の優勝を果たした。日本郵政、パナソニック、資生堂は僅差で競技場まで来たが順位変動はなく、1分25秒差の2位が日本郵政、1分28秒差の3位がパナソニック、1分34秒差の4位が資生堂。5位ダイハツ、6位第一生命、7位天満屋。岩谷産業は8位で初のシードを獲得した。