大相撲九州場所だより(12日初日、福岡国際センター)二所ノ関一門による連合稽古が5日、福岡市内の佐渡ケ嶽部屋で行われ、大関貴景勝(27)、元大関の平幕高安ら18人の関取が参加した。9月の秋場所で優勝し、成績によっては横綱昇進が話題となる可能性もある貴景勝は関脇琴ノ若、平幕王鵬を指名し、11番取って8勝3敗だった。
昇進問題を預かる審判部は今場所を「綱とり」と明言していないが、貴景勝は「一日一日を頑張った先に結果がある」。同一門は地方場所でも連合稽古を設定してきた。だが、コロナ禍で中断し、今回は令和2年春場所前以来3年8カ月ぶりの再開となった。
連合稽古は一門を構成する部屋の力士が一堂に会し、大義は看板力士の横綱、大関を誕生させることにある。直近では稀勢の里(現二所ノ関親方)を横綱に押し上げる成果を生んだ。貴景勝は「久しぶりでよかったと思う」と〝追い風〟を生かす。(奥村展也)