ほな・いこかのアーティスト名でロックバンド、ゲスの極み乙女のドラマーとしても活躍する女優、さとうほなみ(33)が11月に上演される舞台「剥愛(仮)」で主演することが11日、発表された。
動物の皮を剥ぎ、防腐処理をして生きていた姿に復元する剥製師の工房を舞台に、正義の在り方や愛情のゆがみ、欲望などを描くことで現代社会に垣間見える問題を浮き彫りにしていく物語。映画監督や小説家などマルチな活動で知られる山田佳奈氏(38)の主宰劇団「□字ック」の最新作で、山田氏が脚本、演出を務める。
主人公の「出戻り長女」を演じるさとうは「登場人物は皆、どこか全員加害者であり被害者でもある。黒いものを抱えていて消化できずにいる。でも、それがこの作品での日常生活」と解説。「役者としてギリギリな精神状態になるんだろうな(笑) そしてギリギリであればあるほど今作は映えるんだろうなと思いつつ、すごく楽しみにしております」と意気込みを語った。
ほかに瀬戸さおり(33)、山中聡(51)、岩男海史(31)、柿丸美智恵(52)、吉見一豊(57)が出演。東京公演は11月10~19日に三軒茶屋のシアタートラム、愛知公演は同22、23日に豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場PLAT、大阪公演は25、26日に扇町ミュージアムキューブで。
さとうは今月13日スタートのフジテレビ系「あなたがしてくれなくても」(木曜後10・0)や、昨年放送のテレビ朝日系「六本木クラス」など、立て続けに話題作に出演するなど新進女優として注目を集めている。