弟子のマネジメント業務を終える北島(前列中央)。番組の最終収録にはファミリーが駆けつけた。前列左から山本、松原、後列左から和田、原田、北山、山口、大江=東京・世田谷区(撮影・福島範和)
ギャラリーページで見る演歌の大御所、北島三郎(86)が3月いっぱいで北山たけし(48)、大江裕(33)ら弟子のマネジメント業務を終えることが14日、分かった。サンケイスポーツなどの取材に応じ、自らの元を離れるわが子同然の歌手たちへ「帆を上げて頑張ってもらいたい」とエール。27年間ホスト役を務めてきたBSテレ東の歌謡番組「サブちゃんと歌仲間」(土曜前5・30)も3月末で終了が決まった。
NHK紅白歌合戦は2013年の50回出場で卒業。18年に特別枠で出演も、15年には芝居と歌の大劇場公演も終えた。劇場で行うコンサートも昨年でピリオドを打ち、後進に道を譲ったサブちゃんが弟子の育成という役目にもけじめをつける。
北島は1972年に創業した北島音楽事務所で会長を務め、山本譲二(73)ら人気歌手を多数育ててきた。現在の弟子は、自身の次女の夫でもある北山のほか、北山とのデュオ、北島兄弟でもおなじみの大江裕(33)、40年以上のベテラン、原田悠里(68)に加え、山口ひろみ(47)の4人が在籍する。
来年に米寿を迎える北島は自らの足腰が弱るなど体力面も考慮。同事務所の社長を務める長男(59)とコロナ禍前から話し合いを続け、マネジメント業務からの撤退を決断した。これを受け、北山と原田は今春、各個人事務所を設立して独立。大江と山口は所属レコード会社内の芸能事務所へ移籍する予定だ。
サブちゃんからの巣立ちに北山は「北島演歌の心をつむいでいきたい」、原田は「先生のご恩に報いたい」と宣言。大江は「先生の後ろ姿から学んだことを大切にしたい」、山口は「父親のように包み込んでくださり、たくさんのことを学びました」と感謝した。