1970年代後半に一世を風靡した女性デュオ、ピンク・レディーの未唯mie(64)がこのほど、大阪・浪速区のサンケイスポーツ編集局を訪れ、ソロデビュー40周年記念企画となるCD+DVD「新春〝Pink Lady Night〟 10th Anniversary Special Live」をPRした。
2010年に始まり、新春恒例となっているソロライブ「新春〝Pink Lady Night〟」。ピンク・レディーのヒット曲が、パーカッション奏者・仙波清彦率いる和楽器中心の総勢約25人のビッグバンドにより、キーボード奏者・久米大作による奇想天外なアレンジでよみがえる。
「最初はピンク・レディーの曲を(『はにわオールスターズ』みたいにしてほしくて、私から仙波さんにお願いしました。『踊れないピンク・レディーの曲にして』って。ソロだからこそできるピンク・レディーを別のアプローチでやってみたかった」
時代を彩ったポップな名曲を、驚くほど大胆にアレンジ。笛や大鼓、鼓などの和楽器をはじめ、韓国のチャンゴ、インドのタブラなど世界各国の打楽器とのアンサンブルは「波動や鐘の音が邪気払いになる。新年の縁起担ぎや厄落としにはうってつけ」という。
「『ペッパー警部』が5拍子なんで、聴いているとクセになる。『サウスポー』は雅楽から始まって音頭になるので、私はこぶしを回して歌ってます。雰囲気は相当変わってますが、名曲はどんなアレンジをしても、変わらず素晴らしいものに変化していく。ピンク・レディーのファンじゃなくても楽しめます」
ライブ全体が「一つの作品」として、セットリストは毎年同じ。バンドメンバーもほぼ一緒だ。今回のCDとDVDは、10周年を迎えた20年1月18日、東京・日本橋三井ホールで行われたライブの模様を収録している。
「アレンジが同じなのに10年たって、熟成されてきた。サウンドが相当膨らんでいるので、『今のこの音を聞いてほしい』というメンバーからの要望も熱かった」
ライブも来年で14回目を迎える。1月6日にビルボードライブ横浜、8日には同大阪で各2回公演。「毎年、リハーサルの後に新年会をしてます。ここから1年が始まるんです」。ファッションデザイナー、桂由美さんが手掛ける艶やかな衣装を身にまとった未唯mieの豪華絢爛なステージに注目だ。
◆「新春〝Pink Lady Night〟2023」 来年1月6日、ビルボードライブ横浜(午後6時、午後9時開演)で、同8日にはビルボードライブ大阪(午後3時、午後6時開演)で開催される。詳細・予約はビルボードライブ公式サイト(http://www.billboard-live.com/)