故郷の沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹らの家族愛を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・0)の第99回が25日、放送された。
※以下、ネタバレあり。
暢子(黒島結菜)は、かつてフォンターナでともに勤めていた矢作(井之脇海)の腕を見込んで「うちの沖縄料理店を手伝ってもらえないか」と提案するが、自分の店を持ったものの失敗に終わった矢作は暢子の提案を断り、姿を消した。だが、暢子は諦めず、矢作を探し続けて・・・。その頃、沖縄やんばるでは、歌子(上白石萌歌)が智(前田公輝)の協力を得て、初めてのライブを行おうとしていた。だが、緊張した歌子は・・・。
歌子と智は家で言い合いになる。そこに優子(仲間由紀恵)が帰宅するが、ただならぬ気配に思わず身を隠す。だがその後に仲直りし、2人の関係は急接近。そこへまもるちゃん(松原正隆)が通りかかり、気まずくなって智は帰宅する。優子は小さくなって隠れたことでなんとか智にはバレずにやり過ごしたが、ざるに載せていたじゃがいもが転がり、歌子は優子が帰って来ていたこに気付く。優子は何事もなかったかのように「そこにいたの?ただいま」と言ってやり過ごそうとする。
夕食時にも「うちは何も聞いていないよ」ととぼける優子。そして「もし歌子がレコード歌手になってレコードを出せたらうちが一番に買いに行きたい。そしたらうちが智より先にファン第1号になる」と歌子を励ました。だが、智が言った「ファン第1号」は、歌子と言い合いになっていた時の言葉。歌子は「やっぱり全部聞いたでしょ」と笑う…という展開だった。
仲間由紀恵のコミカルな演技でクスリと笑った視聴者は多かったようで、SNSなどでは「仲間由紀恵のおとぼけがかわいいさ~」「優れたコメディエンヌぶりをたっぷり堪能できた回だった!コミカルな表情や所作が本当に可愛くて可愛くて…」「トリックやごくせんの頃を思い出した」「やっぱコメディ要素入ると絶品」などの声が挙がった。
朝ドラ通算106作目となる今作は、本土復帰から50年の節目を迎える沖縄が舞台のオリジナル作品で、「ちむどんどん」は「心がわくわく、ドキドキする」という意味の方言。女優の黒島結菜がヒロイン・暢子を演じ、脚本は「マッサン」の羽原大介氏、語りはタレントのジョン・カビラが務める。主題歌は沖縄県出身の歌手、三浦大知が今作のために書き下ろしたオリジナル曲「燦燦(さんさん)」。