世界3大映画祭の「第75回カンヌ国際映画祭」が17日(日本時間18日未明)、フランス南部のカンヌで開幕した。
開会式ではウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ演説。チャプリンの映画「独裁者」に触れ、侵攻を受けるロシアのプーチン大統領を念頭に「独裁者は敗れると確信している」と訴えた。
オープニング上映は、大ヒット日本映画「カメラを止めるな!」の仏リメーク版「キャメラを止めるな!」(ミシェル・アザナビシウス監督)。オリジナル版に続き、今作に出演した女優、竹原芳子(旧芸名はどんぐり、62)は約5分間に及ぶスタンディングオベーションを受け、「素晴らしい体験をさせていただきました。今も夢のようです」と感激した。
また、最高賞・パルムドールを競うコンペティション部門に是枝裕和監督(59)の韓国映画「ベイビー・ブローカー」など21作品が出品されているほか、日本作品では「ある視点部門」に女優、倍賞千恵子(80)の初カンヌ出品作である主演映画「PLAN 75」(早川千絵監督)が選出。「カンヌ・クラシック部門」では東京五輪の公式記録映画「東京2020オリンピック SIDE:A」(河瀨直美監督)が上映される。映画祭は28日(同29日)に閉幕する。