テレビドラマ「若者たち」やシェークスピア劇などで幅広く活躍した俳優の山本圭(やまもと・けい)さんが3月31日午前9時20分、肺炎のため死去した。81歳。大阪府出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長女、慧美(えみ)さん。
成蹊大を中退し、1959年に俳優座養成所に入所した。叔父の山本薩夫監督の「乳房を抱く娘たち」で映画デビュー。両親を亡くした兄弟の生きざまを描いた66年放送の青春ドラマ「若者たち」に三男の大学生役で出演し、脚光を浴びた。同作の映画版や「君が青春のとき」などで毎日映画コンクール男優助演賞を受賞した。
「ひとつ屋根の下」「白線流し」「SP」のほか、NHK大河ドラマ「天地人」など多くのドラマで存在感を発揮。「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」ではナレーションを担当した。
舞台俳優としても活躍し「ハムレット」「リア王」などのシェークスピア劇に多数出演した。ていた。俳優の山本学は兄、山本亘は弟。妻は棋士の小川誠子さん(2019年死去)。