女子ゴルフの「第40回フジサンケイレディスクラシック」(サンケイスポーツなど主催)は22日から3日間、静岡・川奈ホテルGC富士C(6447ヤード、パー71)で開催される。20日は第1日の組み合わせが発表されるとともに、練習ラウンドが行われた。3大会ぶり(20年大会はコロナ禍で中止)に出場する横峯さくら(36)=エプソン=は、昨年2月に長男を出産し、開幕日の今月22日に8度目の結婚記念日を迎える。プロデビュー戦の地で、ツアー史上7人目の〝ママさんV〟を目指す。
4年ぶりに帰ってきた川奈で目に入る景色は、新鮮だった。プロデビュー戦、そして今大会でキャディーを務めるメンタルトレーナーの森川陽太郎氏(41)との結婚を発表した思い出の地。今大会は母として臨む。
「木がほとんどなくなったホールもあったり、ティーグラウンドが下がったホールもあって、ガラッと変わっていた。でも相変わらず景色はきれいですね」
この日は、インの9ホールを回り確認した。起伏に富んだシーサイドコース。昨年2月に長男・桃琉(とうり)くんを出産し、産後3カ月で復帰したばかりの頃は、「18ホールを回るのがやっとだった」と振り返るが、その後国内ツアーは11試合に出場。「(川奈は)もちろん疲れるが、体力的には問題ない」と柔和な笑みを浮かべる。復帰後は夫との二人三脚が続き、「今でも夜泣きの対応は夫の仕事」。パートナーの存在に助けられ、ここまで戦ってきた。
3週前は、出産後初の海外メジャー「シェブロン選手権」に出場し、通算5オーバーの94位で予選落ち。現地で7年間、保持してきた米ツアーの出場資格を返上する手続きも済ませた。今後は国内の永久シード(通算30勝)を目標とする中、前週は開幕日に6位と好発進(結果は36位)。今大会は開幕日の22日が、8度目の結婚記念日だ。
「(結婚)9年目に入るので、初日にいいスタートを切って、お祝いしたい」。数年前から静岡県内に自宅を構えて迎える地元大会。わが子は夫の両親に預けた。夫婦でツアー史上7人目のママさんVに突き進む。(阿部慎)