女優、古村比呂(56)が30日に新著「手放す瞬間(とき) 子宮頸がん、リンパ浮腫と共に歩んだ私の10年」(KADOKAWA刊、税込み1540円)を出版する。つらい闘病を3人の息子たちとともに乗り越えて丸10年がたち、離婚直後に死を考えたことなど率直に告白。本紙の取材に応じた古村は「テレビ番組や講演を通じて、がん検診の大切さやがんについて学ぶ機会を提供したい」と力を込めた。
1987年のNHK連続テレビ小説「チョッちゃん」のヒロインを演じ、全国区となった古村。がん発覚から今年で丸10年の区切りを迎え、壮絶な闘病と唯一無二の半生を率直につづった。
同著では、がんの発症から再々発や手術に加え、抗がん剤治療やがん治療に伴い発症したリンパ浮腫との闘いを克明に説明。頼もしく成人した3人の息子たちとの日々もユーモアをまじえて明かしている。
子宮頸がんは、テレビ番組のアフリカロケに行く前の2012年1月に、たまたま受けた検診で見つかった。