19日放送のTBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)は、時代小説作家、今村翔吾氏(37)の「塞王の楯」と、米澤穂信氏(43)の「黒牢城」が、第166回直木賞を受賞したことを速報した。ともに3回目のノミネートでの受賞だった。
番組は、同番組のコメンテーターも務める今村氏に中継し、感想を求めた。今村氏は「ありがとうございます」と何度も頭を下げ、メインキャスターを務める同局の井上貴博アナウンサー(37)へ「井上さんやったら俺の気持ちをわかってくれるでしょう」と涙を浮かべて話した。「同い年やしね、いろいろ思うことはあるね」と感慨深げに呼びかけると、井上アナも「本当におめでとうございます」と思いを伝えた。
今村氏が受賞会見の場へ人力車で向かう姿も生中継され、井上アナはその最中に「本当にプレッシャーも大きかったみたいで。関係者の皆さん、これは取る取らないじゃない(というが)、それはきれいごとで。関係者の皆さんにとって、取ることでどれだけ違うかと。ずっと追い込んできた方だから」と気持ちを代弁した。
電話で受賞が伝えられた瞬間、今村氏は受話器を手に小刻みに震えて涙をこらえ、その報告を受け止めていた。その映像が流れると、井上アナは大号泣。「うわーなんで俺が泣いているのか…。本当に作家の方はここに賭けている。皆さんがそれぞれ命を削って書いている。その中で…。本当に本当におめでとうございます。うれしいです」と声を振り絞った。