9月に「Queen Bee」でメジャーデビューした女性シンガー、TAEKO(29)が16日、東京都内でお披露目ライブを行った。日本人離れした迫力ある歌声とキレキレダンスで〝和製ビヨンセ〟と称され、2018年には「ソウルの殿堂」と呼ばれる米ニューヨーク・アポロシアターのステージに立った実力派。この日はデビュー曲など3曲をパワフルに熱唱。「ゆくゆくはアジアや世界で活動していきたい」と早くも世界を見据えた。
キュートな容姿からは想像できない力強く伸びやかな歌声に、キレのある圧巻のダンス。ついに〝和製ビヨンセ〟がベールを脱いだ。
「ホッとしていますし、皆さまの前で歌えて、とても幸せです」
黒のジャケットにレザーパンツ姿でクールに登場したTAEKOは感無量の表情。「歌える幸せを忘れずに歌っていきたい」と決意表明した。
8歳からダンスを始め、友人からの勧めで高校卒業後から独学で歌を勉強。20代前半、フィリピン・セブ島に語学留学した際に、米ソウルの殿堂・アポロシアターで開催される世界的オーディション「アマチュアナイト」をYouTubeで知り、「かっこいい。このステージで歌ってみたい」と応募した。2018年2月にオーディションに参加。いきなり5位を獲得した逸材だ。
今年7月にデビュー曲「Queen Bee」が有線放送で流されると、日本語詞が英語のように聴こえると話題になり、リクエストチャート2位を記録。ニッポン放送などラジオで次々にパワープレーが決まるなど注目を集めている。
この日はデビュー曲をはじめ、セカンド曲「I’ll Be There」と、アポロシアターで披露した本家、ビヨンセ(40)の名曲「Listen」を長い髪を振り乱しながらエネルギッシュに歌い踊った。
〝初戦〟を飾った大型新人は「全力でパフォーマンスをしたので悔いはない。92点です。あとの8点は緊張しちゃったのでリラックスできるようにしたい」と気合十分。
〝和製ビヨンセ〟と称されることに「めっちゃうれしい」とはにかみ、「ビヨンセに負けないくらい成功したい。自分のコンサートに出てもらいたいし、ビヨンセのライブでフィーチャリングするのも夢です」と大きな野望を掲げた。
■TAEKO(たえこ) 1992(平成4)年7月10日生まれ、29歳。大阪府出身。小学校時代からダンスに目覚め、18歳のときにダンス修業のためニューヨークへ行くなどプロを目指す。並行して歌も勉強。「アマチュアナイト」で5位を獲得後の18年12月に大手芸能事務所、ライジングプロダクションと契約した。本格的なレッスンを受けて今年9月にメジャーデビュー。有線放送やラジオで反響を呼び、ニッポン放送の「9月度優秀新人」やbayfmの9月度パワープレーに選出された。