カーリングの北京冬季五輪に向けた女子日本代表決定戦最終日は12日、北海道の稚内市みどりスポーツパークで行われ、3戦先勝方式の最終第5戦で昨年の日本選手権を制したロコ・ソラーレが今年の同選手権覇者の北海道銀行を8―6で下し、代表の座をつかんだ。
氷上で戦った8人中、五輪出場経験が唯一ない北海道銀行のスキップ吉村は普段の冷静な様子から一転、涙が止まらなかった。「みんなを信じながら、最後まで投げられた」と無理につくった笑顔が、無念さを物語る。最終戦の6―7の第10エンドでは逆転勝ちを狙える状況を何とか整えたが、及ばなかった。
落ち着いた表情と裏腹に大の負けず嫌い。出場を逃した平昌五輪は現地でスタンドからロコ・ソラーレの戦いを見つめ、悔しさをかみしめた。強い決意で出場を目指した北京五輪への道は断たれたが「勝てなかった時期もあったが、ここまで強くなれた。みんなのおかげ」と感謝を口にした。