映画「若大将」シリーズのヒロインで知られる女優、星由里子(ほし・ゆりこ、本名・清水由里子=しみず・ゆりこ)さんが16日に亡くなっていたことが18日、分かった。74歳だった。
所属する東宝芸能によると、星さんは昨年秋に心房細動、今年に入り肺がんと診断された。京都市内の自宅で療養をしながら、3月まで2本の映画に出演、同30日には東京都内で開かれた事務所の親睦会には元気な姿で出席したという。だが、5月上旬に容体が急変し京都市内の病院に入院。16日午後11時5分に息を引き取った。
星さんは、東宝が1958年に開いた「ミス・シンデレラ娘」で応募2300人超の1位に輝き、翌59年に映画「すずかけの散歩道」で女優デビュー。歌手、加山雄三(81)主演の「若大将」シリーズで加山演じる田沼雄一の恋人、澄子役として61年の第1作から出演し人気を博した。
加山は書面で「君が先に逝ったことを信じたくないけど…澄ちゃんの存在は永遠だよ。澄ちゃんの応援で頑張ってくることができました」と感謝の言葉をささげた。