2月の平昌五輪で8度目の五輪出場を果たしたノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明(45)=土屋ホーム=が1日放送のTBS系スペシャル番組「スポーツ天国と地獄」(日曜後6・30〜)に出演。1998年長野五輪ジャンプ団体金メダリストの原田雅彦氏(49)との確執を明かした。
番組では、94年リレハンメル五輪の話題に。葛西と原田氏はトップを争うドイツチームにリード。日本は原田氏を残すのみで、105メートル以上飛べば金メダルのはずだった。ところが、97・5メートルに終わり、まさかの銀メダルで終わったことが触れられた。葛西は「(原田は)先輩でしたけど、蹴っ飛ばしてやりたいくらいの気持ちではありました」と、当時を振り返った。
さらに、VTRでは4年後の長野五輪の話に。葛西は長野五輪の1カ月前、日本代表メンバーがウォーミングアップでサッカーをしていた際、原田氏がたまたま葛西の足を蹴り上げ、けがを負わせることになった。その後、葛西はその影響もあり、最終的なメンバー4人に残れず落選。当日は競技場で観戦していたが、メンバーに選ばれた原田氏に対し「何ちゃっかり金メダル獲ってるの」と思ったことを告白した。
その半面、葛西は原田氏の気遣いも感じていたという。「(僕の前で)金メダルを出さなかった」「僕が悔しい思いをしているのは原田さんが一番分かっていたと思う」と推量し、「地獄もあったけど、全部原田さんの笑顔で吹っ飛びます」と吹っ切れた様子だった。