歌手、沢田知可子(54)が18日、フジテレビ系「バイキング」(月〜金曜前11・55)にVTR出演。2014年に起こった「会いたい」騒動について、真相を明かした。この騒動は、沢田が「会いたい」の歌詞を無断変更したとして、作詞家、沢ちひろさんが激怒。提訴に発展した。沢田は「ただただ自分が悪い。やってはいけない事があるんだ、とかみ締めました」と当時の心境を振り返った。
しかし、謝罪をしようにも沢さんと連絡がとれない絶縁状態に。沢田は「心を込めて『会いたい』を愛して歌うことでしか、彼女に対しての思いは返せない」との贖罪(しょくざい)の気持ちで歌い続けていたという。
2015年7月に沢さん側が訴訟を取り下げ、騒動は収まったが、その2カ月前、沢さんから沢田に電話があったことを明かした。沢田は「会いに行って、土下座でもなんでもするから、もう許して。もう仲直りしてよ」と正直な思いぶつけたという。沢さんも、「私もやめたいの。私だってちかちゃんと仲良くしたいのよ」と言ってくれ、和解をしていたことを告白した。
その約半年後の2016年2月に沢さんは心不全のため死去。沢さんの遺族から、8年前に2人が作ったまま、未発表となっていた楽曲「冬のほたる」について、『沢もいつ曲を出すのだろうとずっと待っていました。沢の曲を歌ってあげることが、沢自身の一番の喜びだと思います』とのメールを受け、この曲を発表することを決意。「私が不義理にしてしまったので、この思いを許してください、としか、もう言えないんです。天才が遺してくれた宝物を、本当にこれから大事にするしかないですね」と沢さんを偲び涙ながらに語った。