小説「火垂るの墓」などで知られ、9日に85歳で死去した直木賞作家で元参院議員の野坂昭如さんの葬儀・告別式が19日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。親交があった芸能、出版関係者や熱心なファンら約600人が参列。
野坂さんとライブで何度も共演したクレイジーケンバンドのボーカル、横山剣(55)は「まだ受け止められないです」と嘆息。「歌詞が真っ直ぐ届く歌い方をされる方。強くて、優しくて、知れば知るほど深い方でした」としのんだ。初共演の2000年に「葉山ツイスト」の間奏の乱闘シーンで野坂さんに殴られたと明かし、「強烈なパンチをいただきまして、痛かったけどうれしかったですね」と振り返った。