地元キャラ登場「著作権侵害」 市議動画めぐり監査委認定、大阪・吹田

大阪府吹田市の藤木栄亮市議がユーチューブに投稿した、「すいたん」を名乗るキャラと自身が会話する形式の動画
大阪府吹田市の藤木栄亮市議がユーチューブに投稿した、「すいたん」を名乗るキャラと自身が会話する形式の動画

大阪府吹田市の藤木栄亮市議(55)=自民党=が市のイメージキャラクターに酷似したキャラを配信動画に登場させていることについて、市監査委員会が著作権侵害と認定したことが20日、わかった。キャラの政治利用で不適切だとして、市民らが使用停止を求めるよう市に住民監査請求していた。監査委は、使用停止を求めなかった市の対応を「不適切だった」と批判したが、財政上の損害はないとして請求自体は棄却する決定をした。

藤木市議は、市のキャラと同じ「すいたん」を名乗り、形状も酷似したキャラと自身が会話する形式の動画をユーチューブに投稿している。1月に公開した動画では、吹田市を「共産党の支持者が集まるような町」などと発言し、キャラが「怖いわー」と答える場面もあった。

市の要領では「特定の政治、思想への支持、批判、またはそのような誤解を与える恐れがある場合」などに使用を承認しないと規定。今月16日付の決定で市監査委は、動画には該当する内容が含まれ、使用が承認されないと判断した。

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