アフガニスタン西部で7日発生した地震で、イスラム主義組織タリバン暫定政権は8日、2053人が死亡し、9240人が負傷したと明らかにした。ロイター通信が報じた。家屋の倒壊などが相次ぎ、多くの人ががれきの下敷きになった。被災地では治安部隊による救助活動が続けられた。
被害は、震源となった西部ヘラート州に集中した。一帯は、隣国イランとの国境に近い州都ヘラート郊外の貧しい地域。土やれんがでできた簡素な住宅が多く、被害が拡大したとみられる。
同州の災害担当者によると、12の村が完全に破壊されたという。タリバンによると、損壊した住宅は1300棟以上に上る。
国営メディアなどが伝えた写真では、被災した集落の辺り一面が、倒壊した建物のがれきで埋め尽くされていた。十分な重機がないとみられ、手作業で救出作業に当たる人々の姿も見られた。広場には毛布がかけられた多くの遺体が並べられた。(共同)