フォト

露の拒否権剝奪を主張 ゼレンスキー氏、国連安保理で

20日、国連安全保障理事会の会合で発言するウクライナのゼレンスキー大統領。左は岸田首相=米ニューヨーク(共同)
20日、国連安全保障理事会の会合で発言するウクライナのゼレンスキー大統領。左は岸田首相=米ニューヨーク(共同)

ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、国連安全保障理事会の会合に出席し、常任理事国のロシアが「拒否権を悪用している」として剝奪を訴えた。

ゼレンスキー氏がニューヨークの国連本部で安保理に直接出席したのは初めて。ロシアの代表団も参加したが、ラブロフ外相はゼレンスキー氏の離席後、会場に入った。

国連安全保障理事会に臨むウクライナのゼレンスキー大統領(手前中央)と、発言するロシアのネベンジャ国連大使(奥側の最前列左)=20日、ニューヨーク(ロイター=共同)
国連安全保障理事会に臨むウクライナのゼレンスキー大統領(手前中央)と、発言するロシアのネベンジャ国連大使(奥側の最前列左)=20日、ニューヨーク(ロイター=共同)

ゼレンスキー氏は「侵略者が拒否権を握っていることが、国連を行き詰まりに追い込んでいる」と指摘。国連加盟国の3分の2以上が賛成すれば拒否権を無効にできる仕組みの創設を提案し、常任理事国には日本やドイツ、インドが含まれるべきだと改革を主張した。

国連安全保障理事会のウクライナ情勢に関する会合=20日、ニューヨーク(共同)
国連安全保障理事会のウクライナ情勢に関する会合=20日、ニューヨーク(共同)

ラブロフ氏は「拒否権は組織を分断させるような決定を阻止する正当な手段だ」と反論した。(共同)

国連安全保障理事会の会合に出席したウクライナのゼレンスキー大統領(手前)=20日、ニューヨーク(共同)
国連安全保障理事会の会合に出席したウクライナのゼレンスキー大統領(手前)=20日、ニューヨーク(共同)

会員限定記事会員サービス詳細