宮古島で初の公道行進訓練 陸自、災害時の移動想定

沖縄県宮古島市の公道で徒歩行進訓練をする陸上自衛隊員=4日午前(陸自提供)
沖縄県宮古島市の公道で徒歩行進訓練をする陸上自衛隊員=4日午前(陸自提供)

台風6号が停滞する中、陸上自衛隊宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)は4日、台風などの災害時に道路が不通となり、車両が使えない事態を想定した徒歩行進訓練を実施した。2019年3月の駐屯地開設以来、市内の公道を使った訓練は初めて。陸自は「島の地形を理解し、部隊の移動能力を向上させることが目的」としている。

訓練には4月に配属された新隊員ら35人が参加した。午前1時ごろ、保良訓練場を出発。新城海岸まで約10キロの道のりを歩き、午前6時40分ごろ、訓練場に戻った。負傷者の搬送訓練も盛り込んだ。

沖縄県宮古島市の新城海岸で徒歩行進訓練をする陸上自衛隊員=4日未明(陸自提供)
沖縄県宮古島市の新城海岸で徒歩行進訓練をする陸上自衛隊員=4日未明(陸自提供)

3日午後8時から行う予定だったが、台風6号の接近を受け、時間を変更して距離も短くした。陸自によると、強い風が吹いていたが、訓練に支障はなかったという。

宮古島駐屯地には地対艦、地対空ミサイル部隊が配備されている。

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