オリックスは24日の楽天戦で、紅林が土壇場で逆転サヨナラ2ランを放った。自身初となるサヨナラ本塁打でヒーローになった21歳は「気持ちよかったです。打った瞬間、でした」と3連勝に酔いしれた。
1点を追う九回、一死から相手の失策で走者が出て回ってきたチャンスだった。「今まで感じたことのないような」ファンの大声援を受ける中、松井裕の甘く入ってきた変化球をフルスイングでとらえ、左翼席上段にほうり込んだ。
ダイヤモンドを1周してベンチに戻ると、中嶋監督からは「本当は代打(を出す予定)だったぞ」と告げられたという。19歳だった2021年に10本塁打を記録し将来を嘱望されていたが、今季の開幕は2軍スタート。4月中旬に昇格するも、打率2割3分1厘とまだ満足いく結果は残していない。この一発をきっかけに「これから勝ちにつながる一打を打っていけたら」と前を見据えた。(大石豊佳)