高橋幸宏さん死去 YMOなどのドラマー、70歳

YMOのメンバーでミュージシャンの高橋幸宏さん=平成30年、東京都港区(宮川浩和撮影)
YMOのメンバーでミュージシャンの高橋幸宏さん=平成30年、東京都港区(宮川浩和撮影)

3人組音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の一員で、世界中に「テクノ音楽」ブームを巻き起こすなどしたドラム奏者の高橋幸宏(たかはし・ゆきひろ)さんが11日、誤嚥性肺炎のため死去した。70歳。東京都出身。後日、お別れの会を開く。喪主は妻、喜代美(きよみ)さん。

昭和47年に「サディスティック・ミカ・バンド」に参加しデビュー。53年に細野晴臣さん(75)、坂本龍一さん(70)とYMOを結成し、代表作「ライディーン」を作曲。シンセサイザーなど先端の電子楽器を駆使したテクノ音楽のブームは世界中に広がり、海外公演も成功させた。もみ上げを切った髪形「テクノカット」など、ファッション面でも当時の若者文化に大きな影響を与えた。YMOが5年間で活動をいったん停止した後も、多彩な活動を続けた。

令和2年8月に脳腫瘍の摘出手術を受け療養。昨年9月のプロデビュー50周年記念コンサートには「懸命にリハビリを続けていますが、思ったよりも時間がかかりそうです」とコメントを発表し、出演しなかった。コンサートでは細野さんら音楽仲間がステージから「復活を待っています」と呼びかけていた。昨年末から容体が悪化したという。

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