寒中みそぎで豊漁豊作祈願 北海道・木古内

神事「寒中みそぎ」で冷水を浴び、身を清める下帯姿の行修者=13日夜、北海道木古内町の佐女川神社
神事「寒中みそぎ」で冷水を浴び、身を清める下帯姿の行修者=13日夜、北海道木古内町の佐女川神社

北海道木古内町の佐女川神社で13日夜、190年以上続く神事「寒中みそぎ」が始まった。「行修者」と呼ばれる若者4人が3日間、下着姿で冷水をかけ合って身を清め、最終日の15日に木像のご神体を抱いて厳冬の津軽海峡に飛び込み、豊漁豊作を祈る。

午後7時ごろ、雨が降る中、神社の境内で4人が「えいやー」と叫び声を上げながら、交代で互いの背中に冷水を浴びせ合った。腕を組んで微動だにしない4人の姿に、見物客は拍手を送った。 次男が今年初めて行修者になった木古内町の自営業平野美香さん(51)は「冷たい雨の中、さらに水に打たれるのは大変と思うが、立派に自分の務めを果たしてほしい」と見守った。

寒中みそぎは天保2(1831)年、神社守が夢枕のお告げに従い、海でご神体を清めたところ、豊漁豊作になったのが起源とされる。

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