安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)に合わせ、大阪護国神社(大阪市住之江区)では27日、境内に献花台が設けられ、朝から多くの人が花を手向けに訪れた。
同神社は約10日前に「ささやかながらも弔意を示したい」と献花台の設置を決定。前日の26日にツイッターで告知したところ、わずか1日で約1万件の「いいね」がつくなど反響があったという。
半旗が掲げられた境内には、親子連れや若者らのほか、安倍氏の写真を眺めて涙を流す人の姿もあり、多くの人が献花台の前で手を合わせ安倍氏の死を悼んだ。
知人と訪れた兵庫県川西市の通訳案内士の女性(49)は「安倍さんのおかげで日本という国に誇りを持てた。感謝を伝えたい」と語った。関西大1年の末永三喜(みつき)さん(18)は大学の授業の合間に献花に訪れたといい、「批判ばかりが報じられているが、安倍さんの功績は大きいと思う」と話した。
藤江正鎮(まさつね)宮司は「国葬反対の声ばかりが取り上げられているが、『あれだけ功績があるのに』という憤りがあった。(多くの弔問に)安倍さんが喜んでくれているとうれしい」と感慨深げに話した。