最後の「アンナミラーズ」閉店 50年の歴史に幕、再開発で

最終日の営業を終え、ファンに手を振る「アンナミラーズ高輪店」のスタッフ=31日夜、東京都港区
最終日の営業を終え、ファンに手を振る「アンナミラーズ高輪店」のスタッフ=31日夜、東京都港区

米国料理やパイのレストラン「アンナミラーズ高輪店」が31日、最終日の営業を終え閉店した。JR品川駅前の施設内で営業を続けてきたが、駅周辺の再開発に伴い、国土交通省から移転要請を受けていた。国内最後の実店舗の閉店で、約50年の歴史にいったん幕が下りた。

運営する井村屋は一部商品の通信販売を続ける予定。良い立地が見つかれば、将来的に再出店する可能性もあるという。

最終日の営業を終え、ファンにあいさつする「アンナミラーズ高輪店」の関係者=31日夜、東京都港区
最終日の営業を終え、ファンにあいさつする「アンナミラーズ高輪店」の関係者=31日夜、東京都港区

31日は閉店を惜しむファンが未明から店の前で行列をなし、営業開始の午前9時前に規定枚数の整理券の配布が終了した。高輪店初代店長の鼎正教さんは、多くの客に支えられ「感謝の気持ちでいっぱいだ」と語った。

午後10時半ごろ、店のシャッターが下り始めると、詰めかけたファンたちは「ありがとう」「アンナミラーズ最高」などと言いながら拍手で感謝の気持ちを示した。

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