米航空宇宙局(NASA)は26日までに、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で撮影した鮮明な木星の画像を公開した。南北の極にかかったもやと、上空のオーロラが見える。
観測を主導したカリフォルニア大バークリー校のイムケ・デパテル名誉教授は「正直、ここまで素晴らしいとは思わなかった」とコメントした。
人の目には見えない近赤外線を観測し、光の波長に応じて色を付けた。木星の南半球にあり、東西2万6千キロ、南北1万4千キロと地球をすっぽりのみ込むほど大きな大気の渦「大赤斑」は、太陽光を多く反射するため、白っぽく見えている。
ウェッブ望遠鏡は昨年12月に打ち上げ、今年、本格稼働した。太陽系外の惑星や宇宙初期の銀河など、遠くの天体の観測も進めている。(共同)