アフガニスタンで約1100人が死亡した地震で、イスラム主義組織タリバン暫定政権は24日、負傷者の救助や被災者支援を続けた。25日未明(日本時間早朝)には不明者の生存率が著しく下がるとされる「発生から72時間」が経過。いまだがれきの下敷きになっている人がおり、救助は時間との闘いだ。
アフガン当局などによると、地震で約1万戸が全壊か半壊した。負傷者約1600人には、まだ救出されていない人が一部含まれる。生き残った人々は地面に穴を掘り、死者を埋葬した。
被害の大きかった東部のパクティカ州やホスト州では24日、治安部隊が食事や支援物資を配布したが、量は十分ではないとみられる。地元民放トロテレビは同日、住民が「テントや飲み水、食べ物もなく、人々は青空の下で過ごしている」と訴える姿を伝えた。(共同)