立花隆さん蔵書5万冊譲渡 遺志で古書店に

インタビューに答える生前の立花隆さん =2010年10月、東京都文京区小石川
インタビューに答える生前の立花隆さん =2010年10月、東京都文京区小石川

昨年4月に死去したジャーナリストで評論家の立花隆さんの5万冊を超える蔵書が、立花さんの遺志で古書店に譲渡されたことが11日分かった。妹で秘書だった菊入直代さん(77)に「『立花隆が持っていた本が欲しい人』でなく、本の内容そのものに興味がある人の手に渡るようにしてほしい」と言い残していた。

自身の名を冠した「文庫や記念館などの設立は絶対にしてほしくない」と厳命していたという。

書棚に囲まれた事務所の書斎で、インタビューに答える生前の立花隆さん=2013年、東京都文京区
書棚に囲まれた事務所の書斎で、インタビューに答える生前の立花隆さん=2013年、東京都文京区

「ネコビル」と呼ばれた東京都文京区の事務所は部屋と階段の壁面にびっしりと書棚が並んでいた。さらに周辺や大学に部屋を借り、書籍を保管していたこともあったという。蔵書を引き取った古書店は「単行本だけで約5万冊。新聞、雑誌、冊子などを合わせると膨大な点数になる」と話す。

立花隆さんの事務所の書棚=2013年12月、東京都文京区
立花隆さんの事務所の書棚=2013年12月、東京都文京区
立花隆さんの日本共産党に関する取材ノートなど
立花隆さんの日本共産党に関する取材ノートなど
立花隆さんが収集したロッキード事件の裁判資料など
立花隆さんが収集したロッキード事件の裁判資料など
インタビューに答える生前の立花隆さん =2010年2月、東京都文京区小石川
インタビューに答える生前の立花隆さん =2010年2月、東京都文京区小石川
インタビューに答える生前の立花隆さん =2010年2月、東京都文京区小石川
インタビューに答える生前の立花隆さん =2010年2月、東京都文京区小石川
インタビューに答える生前の立花隆さん =2009年2月、東京都文京区小石川
インタビューに答える生前の立花隆さん =2009年2月、東京都文京区小石川

会員限定記事会員サービス詳細