「北朝鮮の不法で不合理な行動には断固対処する」 韓国の次期大統領に選出された保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンヨル)氏は10日のバイデン米大統領との電話会談後の記者会見でこう強調した。尹氏は電話会談でも真っ先に北朝鮮による軍事的挑発を話題にし、会見では、文在寅(ムン・ジェイン)政権下で揺らいだ「韓米同盟の再建」を打ち出した。
翌11日、日米韓政府は北朝鮮が日本時間の2月27日と今月5日に発射した弾道ミサイルは、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射装置システムが用いられたとの分析を公表した。2018年4月に北朝鮮が中止を表明したICBMと核実験の再開に向けた動きととらえられている。
米政策研究機関ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は「再開は『もし、ではなく、いつ』の問題。金正恩(キム・ジョンウン)政権は4月の実施をほのめかしている」と述べ、故金日成(イルソン)主席の生誕110年にあたる4月15日前後に行われる可能性を示した。