お盆休みを帰省先や旅先で過ごす人たちの移動シーズンが、関西でも始まった。大阪府では4度目となる新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令中とあって、JR西日本が下りのピークと見込んだ7日、新大阪駅の新幹線ホームにマスク姿の利用客が集まったものの、混雑は見られなかった。
JR西によると、自由席の乗車率が100%となる新幹線もあるなど昨夏の同じ時期よりも利用は増えたが、コロナ禍前の水準には戻っていないという。
広島県福山市の実家に帰省する大阪府吹田市の女性(42)は両親がともに2回のワクチン接種を終えたので帰省を決めた。「久しぶりの帰省だけれど、どこにも行かずに家で過ごします」と話した。東京都大田区から神戸市に帰省する会社員の男性(22)は「東京は緊急事態宣言が出ているという実感がない。五輪をやっているのに自粛するのも難しい」と話していた。