貴景勝、右膝の回復良好 秋場所へ「優勝したい」

赤ちゃん抱っこのイベントで赤ちゃんに泣かれる関脇貴景勝=27日、両国国技館
赤ちゃん抱っこのイベントで赤ちゃんに泣かれる関脇貴景勝=27日、両国国技館

 右膝を負傷して2場所連続休場し、大関から陥落した大相撲の関脇貴景勝が再起の道を歩んでいる。27日は東京都台東区の千賀ノ浦部屋で四股やすり足などの基礎運動を入念に行い、土俵内で立ち合いの踏み込みを確認した。右膝は「全然悪くない」と言い切り、秋場所(9月8日初日、両国国技館)に向けて「優勝したい」と意気込んだ。

 新大関として迎えた5月の夏場所で右膝を負傷。7月の名古屋場所は全休し、在位2場所で関脇に陥落した。場所後の夏巡業にも参加せず、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)の許可を得た上で、母校の埼玉栄高で約1カ月間、リハビリや稽古に励んできた。

 膝の状態が良くなっただけでなく、高校生に交じって汗を流したことで「初心に帰れた。(プロ入りする前の)『お相撲さんになりたい』という純粋な気持ちを取り戻せた気がする」と心もリフレッシュできたという。

 秋場所で10勝すれば大関に復帰できる。稽古を見た千賀ノ浦親方は「名古屋場所のときより良くなっている。関取衆とやれば相撲勘も戻ってくる」と期待。貴景勝も「心配はない。一生懸命自分のやれることをやってきた」と自信に満ちた表情を浮かべている。(浜田慎太郎)

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