桂米朝一門、18日に京都・南座で公演

約3年半ぶりの桂米朝一門会に臨む(左から)桂二乗さん、米二さん、団朝さん=京都市東山区
約3年半ぶりの桂米朝一門会に臨む(左から)桂二乗さん、米二さん、団朝さん=京都市東山区

 南座(京都市東山区)が耐震工事を終えて昨年11月に再開場したのを記念し、「桂米朝一門会」が18日に行われる。出演する桂米二(よねじ)さん(61)、桂団朝(だんちょう)さん(51)、桂二乗(にじょう)さん(40)は記者会見で「精いっぱい勤めたい」と意気込みを語った。南座での一門会は平成27年7月以来約3年半ぶりという。

 故三代目桂米朝さんは、戦後滅びかけていた上方落語を継承・復興させた上方落語中興の祖。昭和59年、南座で一門会の前身となる「米朝枝雀親子会」を始め、毎年開催してきた。平成11年に米朝一門会と名を改めた。

 初回に出演した米二さんは「子ほめ」を披露。「客もはなし家も火花の散らし合いで、何を言うてもどっかんどっかんと笑いが起こった」と懐かしそうに振り返った。緞帳(どんちょう)が上がると客席からは湯気のような熱気が立ち上り、たった5席なのに3時間以上の落語会となったという。

 「南座には普通は(落語家は)出られない。一門会を南座でできるのは師匠のおかげ」と、偉大な師匠に感謝する。

 団朝さんは、妻で松竹新喜劇所属の女優、川奈美弥生さんが今月8日まで南座で行われた新春公演に出演。新喜劇と一門会のポスターが一時並んで掲出されたことに感動したと話し、「落語を一度も聞いたことない人にもこの機会に楽しんでほしい」。

 二乗さんは、南座に出ると知った近所の人から落語家として認知されたといい、「こういう歴史あるところで落語をさせていただくのはうれしいこと」と感激していた。

 ネタは、まったく打ち合わせなどをしておらず、当日の楽しみという。3人の他に桂ざこばさん(71)、桂南光さん(67)、桂塩鯛(しおだい)さん(63)も出演する。

 午後6時開演(午後5時半開場)1等席6千円、2等席4千円。問い合わせはチケットホン松竹(0570・000・489)。

会員限定記事会員サービス詳細