米山隆一独占手記、知事失格「自責の念」

女性問題発覚を受けて行った記者会見で涙を見せる新潟県の米山隆一知事=4月17日、県庁(荒木孝雄撮影)
女性問題発覚を受けて行った記者会見で涙を見せる新潟県の米山隆一知事=4月17日、県庁(荒木孝雄撮影)

 米山隆一前知事の辞職に伴う新潟県知事選が24日、告示された。週刊誌が報じた女性スキャンダルが引き金となった米山氏だが、辞職後は沈黙を貫く。その米山氏が騒動以来初めて、自責の念をつづった独占手記をに寄稿した。

 米山氏は平成28年、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非について、早期稼働反対の立場を表明し、無党派層の支持を得て自民、公明両党推薦の対立候補を大差で破り、新潟県知事に就任。県独自で原発の安全性を検証する技術委員会を立ち上げるなど、積極的に原発政策に関与した。その一方で、自身のツイッターで過激な発言を連発し、松井一郎大阪府知事との訴訟騒ぎに発展。橋下徹前大阪市長も「頭の悪い知事」などと罵って応戦し、米山氏と罵倒合戦を繰り広げたことでも知られる。

 ところが、今年4月、出会い系サイトで知り合った20代女性との「援助交際」が週刊誌報道で発覚し、その直後に知事を辞職。在任期間は歴代最短となる約一年半だった。

 米山氏はに寄せた手記の中で「多くの方の期待を裏切り、ご迷惑をおかけした身で、この時期にこのような稿を書くことの是非を非常に悩みました」と本音を吐露し、「短い間とはいえ新潟県政の現場に携わったものとして、これからの県政に期待すること、そして知事として実現したかったことを書かせていただきたい」と持論を綴った。

 「知事失格」という世間の厳しい目にさらされる米山氏は今、何を思うのか。詳細はの最新テーマ《米山隆一独占手記、知事失格「自責の念」》でお届けする。

 主な記事は以下の通り。

【米山隆一独占手記】私が新潟県政で実現したかったこと(前新潟県知事・米山隆一)○スーパーエリート知事「米山辞職劇場」が残した多くの教訓(ジャーナリスト・山田順)○それでも米山前知事が進めた「原発事故3つの検証」は意味がある(新潟大名誉教授・立石雅昭)

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