一休さんの京都・大徳寺塔頭に「釣りバカ日誌」北見けんいちさんら6人の襖絵 9月から一般公開

「楽園」(作・北見けんいちさん)と真珠庵の山田宗正住職=8日午前、京都市北区の大徳寺(寺口純平撮影)
「楽園」(作・北見けんいちさん)と真珠庵の山田宗正住職=8日午前、京都市北区の大徳寺(寺口純平撮影)

 「釣りバカ日誌」で知られる漫画家、北見けんいちさんら6人の現代作家が描いた大徳寺の塔頭(たっちゅう)・真珠庵(京都市北区)の襖絵(ふすまえ)がほぼ完成した。真珠庵は、とんちで有名な一休宗純(いっきゅうそうじゅん)禅師を開祖として15世紀に創建。約400年ぶりに新調された6作品が加わった。9月から一般公開される。

 新たな襖絵は昨秋から制作された計45面で、縦約1・8メートル、横約0・9~1・4メートル。修復中の長谷川等伯(とうはく)や曽我蛇足(そがだそく)の襖絵(重要文化財)計41面の代わりに本堂の6室に収められる。将来的には新旧を入れ替えながら公開する予定という。

 北見さんは、マンガの登場人物らが島で踊る様子などを表現した「楽園」を手がけた。ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのアートディレクター、上国料勇(かみこくりょういさむ)さん(47)は日本画の顔料などを使い、さまざまな神仏とともに西方浄土を表現。風神、雷神は人気グループ「EXILE(エグザイル)」のメンバーをモデルに描いた。

 真珠庵の山田宗正(そうしょう)住職(63)は「一休さんのお寺なので新たな襖絵を通じて若い世代に親しんでもらえたら」と話している。

会員限定記事会員サービス詳細