京阪、中之島線でIR、USJ客取り込む新たな延伸案検討へ

京阪電鉄は夢洲アクセスで3案検討する
京阪電鉄は夢洲アクセスで3案検討する

 京阪電気鉄道は中之島線の延伸構想について、地下鉄中央線九条駅を経由してJR西九条駅に接続する新案の検討に入った。従来は、九条駅と西九条駅方向へそれぞれ延伸する2案があったが、大阪湾の人工島・夢(ゆめ)洲(しま)への統合型リゾート(IR)誘致などによる湾岸エリアへの訪問客増加や、京阪沿線からユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や神戸方面へのアクセス改善などを考慮し、新案が浮上した。

 中之島線延伸構想では、近畿の交通アクセスを検討する近畿運輸局の交通審議会が平成16年、西九条駅でJRと阪神電気鉄道と接続し、新設する新桜島駅まで整備するのが望ましいと答申していた。

 一方、2025年の国際博覧会(万博)誘致をめざす大阪府と大阪市は、24年までに地下鉄中央線をコスモスクエア駅から夢洲まで延伸させる見通しだ。このため中之島線も、夢洲へのアクセスが良くなる九条駅へと延伸する案が有力になっていた。

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