奈良・薬師寺で25日から花会式 仏前に造花供え

奈良・薬師寺で25日から花会式 仏前に造花供え
奈良・薬師寺で25日から花会式 仏前に造花供え
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 薬師寺(奈良市)の金堂で営まれる修二会(しゅにえ)「花会式(はなえしき)」(25〜31日)を前に24日、薬師三尊像(国宝)の仏前に色鮮やかな造花(つくりばな)が供えられた。

 造花は、平安時代後期に堀河天皇の皇后が病気回復の礼として供えたのが由来で、ウメやツバキ、ボタン、ユリなど10種。この日は青年衆と呼ばれる高校、大学生ら約25人が造花約2千本を薬師如来像と日光・月光両菩薩像の前に飾っていった。

 花会式の行法は薬師如来の前で罪過を悔い改める「薬師悔過(けか)」。練行衆が1日6回の行を勤め、「ナムヤー(南無薬)」という薬師如来をたたえる祈りの声が響く。期間中は稚児行列や演奏などの奉納行事も予定されている。

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